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鍵
「鍵よこせ、刑部」
「断る」
「いい加減に小生を解放しろ!小生は人間なんだぞ」
「ほう?主は人であったのか。家畜より役たたずゆえ、知らなかった」
「馬鹿にしやがって。お前さんなんかこの枷さえなければなぁ…」
「なければ、どうする?」
「えっ、そりゃあ…、…」
「殺すか?そうよな、殺すであろうな」
「……」
「否定しない、ということは、そうであろう?」
「はぁ…勝手にそう思ってろよ」
「暗」
「あ?なんだよ」
「鍵をやろうか?」
「え、まじで」
「ほれ」
「えっ、ちょっ、刑部、嘘だろ?」
「急にどうした?主がずっと欲しがってた鍵であろ?自由であろ?」
「…けどよ」
「けど?何を今更躊躇う?」
「お前さんは小生をどうしたいんだよ!あんな殺すとかの話の後で!死にたいのか?」
「…暗よ、主は誠に阿呆よな。我がどう思おうと主には関係のないことであろう?」
「だって」
「せっかく自由になるチャンスだと言うのに、なぜ躊躇う」
「……」
「ひひっ、愉快愉快、主は誠に哀れよな」
「…小生はお前さんのことをな……」
「ん?何か言ったか?」
「…お前さんは小生がお前さんを殺せないのを、人が良いからだと思ってるんだろうが、本当はなぁ!」
「本当は?」
「……なんでもねえ…」
「……、なんぞ、主はやはりよくわからぬ、愉快を通り越して気味が悪い」
「んな、気味が悪いとは失礼な!やっぱり鍵よこせ!」
「は、それは偽物よ。残念であったな」
「はぁ!?端からただ小生を嵌めようって魂胆だったのかよ!」
「嵌めるも何もただの暇潰しよ、ヒマツブシ」
「あっそ…」
「…暗」
「ん?」
「我を殺したいか?」
「…さあね、どうせ小生の言い分なんてお前さんにはどうでもよかったんだろ?」
「…さよか」
「鍵よこせ、刑部」
「断る」
「いい加減に小生を解放しろ!小生は人間なんだぞ」
「ほう?主は人であったのか。家畜より役たたずゆえ、知らなかった」
「馬鹿にしやがって。お前さんなんかこの枷さえなければなぁ…」
「なければ、どうする?」
「えっ、そりゃあ…、…」
「殺すか?そうよな、殺すであろうな」
「……」
「否定しない、ということは、そうであろう?」
「はぁ…勝手にそう思ってろよ」
「暗」
「あ?なんだよ」
「鍵をやろうか?」
「え、まじで」
「ほれ」
「えっ、ちょっ、刑部、嘘だろ?」
「急にどうした?主がずっと欲しがってた鍵であろ?自由であろ?」
「…けどよ」
「けど?何を今更躊躇う?」
「お前さんは小生をどうしたいんだよ!あんな殺すとかの話の後で!死にたいのか?」
「…暗よ、主は誠に阿呆よな。我がどう思おうと主には関係のないことであろう?」
「だって」
「せっかく自由になるチャンスだと言うのに、なぜ躊躇う」
「……」
「ひひっ、愉快愉快、主は誠に哀れよな」
「…小生はお前さんのことをな……」
「ん?何か言ったか?」
「…お前さんは小生がお前さんを殺せないのを、人が良いからだと思ってるんだろうが、本当はなぁ!」
「本当は?」
「……なんでもねえ…」
「……、なんぞ、主はやはりよくわからぬ、愉快を通り越して気味が悪い」
「んな、気味が悪いとは失礼な!やっぱり鍵よこせ!」
「は、それは偽物よ。残念であったな」
「はぁ!?端からただ小生を嵌めようって魂胆だったのかよ!」
「嵌めるも何もただの暇潰しよ、ヒマツブシ」
「あっそ…」
「…暗」
「ん?」
「我を殺したいか?」
「…さあね、どうせ小生の言い分なんてお前さんにはどうでもよかったんだろ?」
「…さよか」
官←吉で大谷さん視点
鍵さえなければ
主は我を殺してしまうのか?
我のもとから去ってしまうのか?
この鍵を飲み込めば
主は我の腹を裂いて自由を獲るか?
主を自由にしたら、
主は何処へ行ってしまうのか?
鍵、鍵
愛しい鳥を籠へと閉じ込めるための道具。
我はこんなにも愛しいというのに、
鳥は籠の鍵さえあれば
自由な大空へと飛びさってしまうのか?
それは困った困ったぁ
だが、
鍵さえなくとも、
我のもとから去らなければと、
願ってしまう
鍵がなければ、
主は我のもとに居てくれぬのか?
鍵など無くとも…
…
無理よ無理
既に愛どころか憎まれておるわ
鍵を開ければ、
逃げていくどころか、
憎悪の刃を我に突き刺し殺すであろ
「自分の自由を奪いし悪魔め」と
やはり、この世は残酷よなぁ
愛しき者に憎まれて、厭まれ
ならば、いっそのこと
ずっと我の籠の中へと閉じ込めてしまえば
一生憎まれるかわりに
一生主は我のものよな
鍵さえなければ
主は我を殺してしまうのか?
我のもとから去ってしまうのか?
この鍵を飲み込めば
主は我の腹を裂いて自由を獲るか?
主を自由にしたら、
主は何処へ行ってしまうのか?
鍵、鍵
愛しい鳥を籠へと閉じ込めるための道具。
我はこんなにも愛しいというのに、
鳥は籠の鍵さえあれば
自由な大空へと飛びさってしまうのか?
それは困った困ったぁ
だが、
鍵さえなくとも、
我のもとから去らなければと、
願ってしまう
鍵がなければ、
主は我のもとに居てくれぬのか?
鍵など無くとも…
…
無理よ無理
既に愛どころか憎まれておるわ
鍵を開ければ、
逃げていくどころか、
憎悪の刃を我に突き刺し殺すであろ
「自分の自由を奪いし悪魔め」と
やはり、この世は残酷よなぁ
愛しき者に憎まれて、厭まれ
ならば、いっそのこと
ずっと我の籠の中へと閉じ込めてしまえば
一生憎まれるかわりに
一生主は我のものよな